あるクリスマスのお話

こんにちは。

美しい暮らしの空間アドバイザー

望月 泰子です。

 

数年前、たまたま手に取ったフリーペーパーに

掲載されていたショートストーリー。

 

素敵なお話だったので

当時、PCに書き留めていました。

 

作者は

全国亭主関白協会(←真剣だけど面白い)

会長 天野氏が書かれたもので、ご本人の実話です。

 

今回、ご紹介させていただきます。

 

~ ショートストーリー ~

 

【まえがき】

私が妻のために変わろうと

決意した18年前のクリスマス。

 

何かが良い方向に変わる

きっかけと勇気。

 

それを私からの贈り物として

受け取って頂けたら幸いである。

 

【題名:思い出のクリスマスツリー】

もうすぐクリスマスがやってくる。

11年前のその日を今でも鮮明に覚えている。

 

その年は、心労で倒れた愛妻が

入院を余儀なくされた厳しい冬だった。

 

その頃

東京で雑誌の編集をしていた私は

仕事にかこつけて

夜な夜な遊びまわっていた。

 

 ご多分に漏れず

その数年前から

我が家でクリスマスを迎えることもなくなっていた。

 

一本の電話は病院からだった。

救急車で運びこまれた

その日はクリスマス。

 

慌てて駆けつけた病院には

妻が点滴を受けながら

ベッドに横たわっていた。

 

「ごめんなさい、心配かけて」

に返す言葉もなかった。

そっと手を握りしめ

「ごめん、色々ごめん」

というのが精一杯だった。

 

思った以上にか細くなった手にも

ふっくらしていた頬が

痩けていることにも気付かない、

最低の亭主に成りさがっていた。

 

 沈黙の時間が

どれ程経ったのだろうか。

病院の窓から見えるビルの壁面に

クリスマスのイルミネーションが灯っていた。

 

静かな寝息を

立てているのを見届け明りを消し

私は部屋の隅にうずくまった。

 

 必ず幸せにすると約束して一緒になったが

何ひとつ幸せをやれなかった。

 

それどころか

たいした実力もないのに有頂天になり

自分を見失っていたのだ。

気が付けば

喧騒の街をあてもなく彷徨っていた。

 

落ち着きを取り戻したころには

すでにある決心をしていた。

 

ようやく探し当てた店で

売れ残りのクリスマスツリーとケーキを買い

急いで病院へ戻った。

 

 「どこに行ってたの」

 「いや、今日はクリスマスだからね。
プレゼントを用意したんだ」

不器用な手つきでツリーに

豆電球をセッティングする姿をみて

妻はクスリと笑ってくれた。

 

時計は12時を回ろうとしている。

「どうにか間に合ったよ」

「ありがとう、でもプレゼントは?」

私は意を決して言った。

「何もかも捨てて、ふるさとに帰ろう」

 

存外、引っ込み思案の愛妻に

無理矢理させた都会暮らし。

誰も頼る人がいない場所で

どれほど寂しい思いをさせたのだろう。

 

 あれから何回のクリスマスを迎えただろうか。

「買い替えなよ」

と言っても聞かない

古ぼけた小さなツリーが

今年も居間に飾られている。

 

点滅のタイミングが

随分ずれているようだが

見つめていると

あの日がまるで昨日のことのように甦ってくる。。

(おわり)

 

クリスマスになると

フリーペーパーに掲載されていた

この物語をいつも思い出します。

 

思い出のモノは大切に!  ですね。

 


皆さまへ。。  Merry Christmas!

※次回、27日(水)に更新します。

 


 本物のお片付けをご一緒に!

お一人で悩まず、お気軽にご相談ください

※あなたに合ったお片付けコースを見つけてみましょう!
詳しいコースの内容は →  こちら 

料金 ・・・ 1時間 5,400円(税込)+交通費実費
活動地域 ・・・  東京都、神奈川一部、埼玉県一部

※望月へのお申込みは、 こちら をご利用ください

※コメントは、承認制となっております。 
※コメントを入れていただく際、連絡可能なメールアドレスをご記入下さい。
メールアドレスは、表示されませんのでご安心下さい。 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)